韓流ブームは当初、一時的な映画やドラマの世界と思われていたが、現実は市民生活の中に浸透してきており、文化の次元にまで広がりつつある。
韓国人在日3世の星山玲さんが韓流人気を意識したのは、台湾やシンガポールで人気が出始めた2000年。ペ・ヨンジュンによる「冬のソナタ」がわが国で放送され、人気に火がついたのが03年末なので、相当早い時期から韓流情報をキャッチしていたことになる。
ただこの時期の彼女は、学校を卒業して就職したCM会社のハードな毎日についていけず、退職した後のフリーターのころだった。
日本でも韓流ブームにのって、何かしら仕事ができるはずと考えた彼女は、まず04年に韓国語教室を1円起業の制度を使って立ち上げる。自己資金が少ないため資本金10万円、費用も最大限切り詰めたケチケチのスタートだった。
講師には、大学の韓国人留学生を頼み、カフェを教室にして、独自ルートで集めた生徒とのマッチングビジネスで起業を軌道にのせた。
次いで現在は、韓国の版権のエージェント、商材のプロデュース、通訳・翻訳の派遣を企業向けの行っている。
在日3世で韓流に乗った起業というと、自然に上手くいくように思われがちだが、実際は、韓流ブーム以降、韓国語教室の増え方というと半端な数ではない。その中で生き残り、次の展開を切り開いているのだから、ビジネスセンスも大したものだと思う。
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