自動車整備業界は、これまで経営の柱だった車検料金の値崩れが響いて、どこの整備工場も厳しい経営を強いられている。
神奈川県で20年以上に渡って整備工場を経営してきた「アールフォー」の酒井則雄さんも、古くから整備を見てきたカーオーナーが、次第に減っていく現実に危機感を抱いていた。
車検制度の規制緩和は整備工場を厳しい環境に追い込むが、一方では他の業態での規制緩和がビジネスチャンスにもなる。04年5月のレンタカーの規制緩和によって、それまで車両に対して下されていた事業許可が、事業者に対する事業許可に切り替わることになった。
そこで酒井さんが始めたのは、中古車を利用してのレンタカー事業だ。中古車なら料金を安く設定できるし、用意する車種も車椅子を乗せれる福祉車両、レジャー用のキャンピングカーなど、初期投資を押さえながら種類も大幅に増やすことができる。
高級外国車でさえ、国産車並みの料金でレンタルできてしまう。この裏技が可能なのは、自動車整備工場が行うレンタルだから可能になったのだ。
起業というと、どうしても真新しいことばかりに目が向くが、実は自分の足元にも起業の目はけっこう転がっているもの。しかも、足元の事業の場合は、成功する確率が相当高い。もう一度、あなたの足元を見回してみてはどうだろう?
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