産業界では、団塊世代の大量退職が話題になっているが、その後の中年層には、本格的手打ち蕎麦屋による起業が広がりつつある。
カルチャーセンターでは、蕎麦打ち講座に人気が集まっていて、参加希望者の中から抽選で決めるところが続出。
また、「
蕎麦乃学舎」、「
築地そばアカデミー」といった蕎麦打ち人の育成講座も各地に出来ていて、どちらも活況を呈している。
蕎麦打ちの技術を磨いて、家族や友達内で評価が高くなると、当然その後は蕎麦屋での起業を考えるのが中年男性の共通した習い性だ。
ただ、ここで考えてもらいたいのは、蕎麦の作り手はブームでどんどん増えているが、蕎麦の食べ手が増えているわけではないというとこ。供給する側ばかりで、需要が増えなければ、事業としては成り立たない。
この構図は、ネットショップの開店と同じ構図だ。ネットショップならば小額の初期投資で開店できるので、ショップ全体の2割黒字、8割赤字と言われても、冷静でいられるが、蕎麦屋の場合、初期投資が1000万円を超えるのだから、老後を考えると笑っていられない。
投資の格言に「人の往く裏に道あり花の山」とあるように、人と同じことをしてては、事業が成功しないのが常。蕎麦打ちは、趣味のレベルで留めておくのが賢いようだ。
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