IT技術者の人材派遣を行っている
パソナテックは、起業家向けオフィスの貸し出しをしているビジネスバンクと共同で、IT 関連の仕事少ない起業家向けに、自社が受諾したシステム開発、HP作成、プロジェクト管理などの仕事の斡旋を行う。
ビジネスバンクは、98年のニュービジネス大賞を受賞した会社で、東京と長野で貸しオフィスを13カ所運営している起業家の大家さん。
現在、IT 系の事業は人手不足が深刻化しており、SE(システムエンジニア)の経験者なら喉から手が出るほど引き入れたい状態。
新たに発足する日本郵政では、システム構築のSEが不足しているため、独自のシステム作りを断念して既存のシステムを利用する方向で検討しているほどだし、トヨタ自動車が発売している車にリコールが多いのは、ここでもSE不足が影響していると言われている。
パソナテックは、このSE不足を埋める対策の一環として、IT系の起業家の技術力を活用しようとしているわけだが、人材派遣会社のエネルギーと言うか、タフと言うか、あらゆるものを利用しようする知恵と根性には圧倒されてしまう。
ただ、この業界を知るものとしては老婆心ながら、忙しい時は24時間仕事漬けのSEの世界からやっと抜け出した起業家が、再びSEの世界に舞い戻ってしまわないか心配になってくる。
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