コミュニケーション型ウェブサイトのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を利用したビジネスが増えているが、熊坂仁美さん(46)もその一人。
長年、家庭の専業主婦として生活してきた彼女が、ビジネスに目覚めたのは99年に東京・白金の自宅で始めた自作のニットウェアの販売だった。所が、このニットウェアが好評で注文が殺到、ついには一人では作りきれずに販売を中止した苦い経験がある。
ビジネスでは、よい経験をその次のビジネスで生かせる人は少ないが、悪い経験は確実に次のビジネスに生かされる。離婚などを経験した彼女が自立のために不動産会社で働きはじめ、その後は起業を考える主婦に的を絞ったサロンの主催で、熊坂さん自身が独立した。
このサロンの特徴は、ゲストの講義とパーティーとを組み合わせた手法で、普段主婦が話を聞く機会のほとんどない税理士やコンサルタント、クラブ経営者に経営のコツを話してもらう。
SNSを通じてお互い共通の課題を抱えていること知っているだけに、打ち解けるのも早い。しかも、熊坂さんは自分ひとりですべてをしようとせず、ゲストにホスト役を代わってもらったりして、気持ちのよい空間作りに専念している。
主婦の人が起業する場合には、どうしても他人との横のつながりを作れずに、孤立して失敗するケースが多かった。SNSの普及は、主婦の人の起業に、女性が応援できる地盤つくりになる。SNSの有効な活用法が、これからの起業にとっては、欠かせないビジネスアイテムとなりつつある。
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