昨年来の株価の上昇によって、株式投資に興味をもつ人がとても増えた。特に若い人の間では、株式投資はある種ファッション感覚で広がりつつある。
投資の世界において
若林史江さんは、アイドル系投資アドバイザーとして有名な存在だ。美人であること。下ネタ交じりのトークが得意。そして、株の世界は男性ばかりだから、どうしても女性に目が目立つ利点を最大限利用してる。
彼女が投資顧問会社のイー・キャピタルに入社することになったのは、高校卒業を前に父親の建設会社が倒産、大学進学を諦めてたまたま勤めた先が株式投資の世界だっただけ。
入社当初は事務職だったのが、お客さんとの受け答えが上手かったために、営業職に回される。ただ、証券や金融の知識はゼロに等しかったから、営業の仕事は相当厳しかったはず。
所が、イー・キャピタルは06年4月に誇大広告で業務停止命令と業務改善命令を受けるような会社だから、株式投資には素人同然の彼女を相場舞(あいば・まい)の名前で客寄せアドバイザーとして売り出してしまう。
相場舞の名前は、そのまま株式相場の上昇を暗示するイメージで、彼女としては会社にいいように使われていた。
しかし、次第に投資能力が高まるに連れ、相場舞は若林史江の本名で独立することになる。昨年からは、テレビやラジオ、講演などへの出演依頼を自分で受けて、自分が出演する社員ゼロの有限会社を設立した。
彼女の活躍が刺激になって、証券アドバイザーで独立しようという女性が増えている。ただ、株式投資の世界で女性を求めているのは、あくまでも客寄せのためであり、投資能力が高いためではない。
女性の起業で、金融関連での独立を相談する人が増えているが、将来を考えると、株式投資よりは金利の上昇をテコに、FP(ファイナンシャル・プランナー)に対するコンサルティングの需要は相当期待できる。女性株式アドバイザーはあくまでも、現在の相場を支えるあだ花であって、この次の新たな相場が形成させるときには、また新しい女性アドバイザーが誕生すると考える方が無難だろう。
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