昨年あたりから、わが国では企業間のM&Aが活発になっているが、インターネットの世界にもM&Aを持ち込んだ男がいる。バトラァーズの竹内敬人社長(33)だ。
06年2月にスタートしたSiteM&A.jpは、Webサイトの売買仲介や管理・運営の代行を行っている。これまで、サイトのアドレスに価値を認めることはあっても、作成されたサイトまで踏み込んで価値を認めることはなかった。
竹内社長は根っからの起業家で、大学在学中に家庭教師の派遣事業を始めており、その後はインターネットのプロバイダー事業も行った経験を持つ。
03年9月設立のバトラァーズも当初は、ブロードバンド回線の工事や自社サイトの企画・運営などを手がけていた。その自社の企画サイトの一つで、ウィークリー&マンスリーマンションの予約サイトを3200万円で買ってくれる会社が現れて、竹内社長の起業魂が刺激された。
それまで存在しなかったWebサイトのM&A市場を、自分の手で創設するアイデアである。今度は事前に市場調査をして、販売目的のサイト作りを開始して、2カ月後には1750万円で売却。そこから、
SiteM&A.jpをスタートさせたのだ。
約半年で販売目的の登録サイト数が約100件、毎月2、3件の割合で成約しており、登録サイト数を早急に増やすことが課題となる。
これまでには、個人が運営していたマネーキャッシングのアフィリエイトサイトが3850万円で売れるなど、企業のM&A同様に販売金額も次第に高額化している。
起業にあたってのWebサイトの売買は、事業展開のスピードを上げるためにも、新規事業への転出をスムーズに進めるためにも、手段が広がる意味で検討の余地はありそうだ。
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