原油価格が高騰して、鉄、銅、アルミと素材製品が上昇すると、次には紙パルプや木材の上昇も間近なことが予感できる。
わが国の木材の生産は、安価な外国産木材に押しやられるカタチで、一部高級品を除くとほとんど行われていない。そんな木材加工で起業をスタートさせた人たちがいる。
岡山県の北西部、鳥取県に接した西粟倉村で株式会社「木の里 木薫」の会社登記を済ませたばかりの、地元出身の国里哲也さん(33)とその知り合いの5人。20代2人と30代3人に、63歳の家具デザイナーも大阪からかけつけた。
西粟倉村は村の95%が山林が占め、その85%を杉、檜といった人工林が植えられている木の村。国里社長は今月からここで木工遊具や家具の製作を行い、東京の環境アドバイザーの会社が、幼稚園・保育園向けに木製遊具の発注元になってくれる手はずになっている。
国里社長の構想では、遊具のほか、幼児施設の備品や家庭用テーブル・椅子などを製作しながら、木材の切り出しから木製品の配送・据付まで、一環して行う会社作りを目指している。
中国が木製品の海外輸出を止めようとしており、ロシアやインドネシアも国の方針で次第に
木材の輸出を減少させているので、わが国の住宅産業や家具製造の将来は、木材不足に悩むことが目に見えている。
将来を見越して、今から木材資源を確保しようとする動きが始まっている。起業にとっては、この将来を予測した行動が欠かせない。
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