若い女性起業家が注目されることが多いが、彼女らに共通している点として、行動は大胆だが実際の起業では、キメが細かく地道な業種が多いこと。
04年に家事代行サービスで起業した
ファーストクリエイトの高橋麻希子さんなどは、その代表だろう。彼女は起業するにあたって、実際に家事代行業2社で3ヶ月間働いてみて、ノウハウを学んでいる。
しかも、表面上のノウハウだけでなく、この家事代行ビジネスにおいては、スタッフの質の問題とサービスのキメの細かさが起業の成否を決めていることに的を絞り、外部の専門家に相談して研修制度を導入したり、早朝、夜間にサービスを行って柔軟性を持たせたり、短時間に矢継ぎ早の手を打っている。
彼女が起業を考えたのは学生のころ。テレビ局でアシスタントのアルバイトをしていたが、そこで知り合うサラリーマンと経営者との違いに驚いて、早くから起業を考えるようになった。サラリーマンが疲れきっているのに対し、経営者は生き生きと自分の主張をして生きている。
ただ、学校を出て直ぐ起業に向かったわけではなく、旅行会社、外資系のコンサルティング会社、英語教師派遣会社を渡り歩いて、どこの会社でもしっかりとビジネスの本質を学んだ上での、家事代行サービス業である。
現在は決して利益率のよいビジネスとは云えないが、少子化によって女性の社会進出がこれまで以上に進んだり、女性のビジネス社会での地位が高まると、家事代行ビジネスには大化けする可能性が高い。
若い男性の起業が、ネットを使ったパターン化されたモデルばかりを追い続けているのに対して、高橋さんに見られるように、女性の起業家は柔軟でしなやかものを感じる。
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