現在は、大変な求人難の時代、企業は自社が求める人材探しに大変な苦労をしている。この求人活動の手伝いをインターネット上で行い、日々の求人情報件数約6万2千件と圧倒的な量を誇るのが松本淳社長の
ジョブダイレクトだ。
ジョブダイレクトが行っているのは、正式にはインターネット求人情報検索サービス。自前の情報収集ロボットを使って、インターネット上の求人情報を集め、その情報をデーターベース化して仕事を探している求職者が無料で検索できるサイトの運営を行うベンチャー企業だ。
松本社長は1年半掛けてこのシステムを、副社長と一緒に開発した。ネット上に公開されているすべての求人情報を自社のサイトに取り込んで、情報量で求人者の支持を得、それをテコに転職支援サイトや人材紹介を行っている人材サービス会社から広告料を貰う手法で、今はリクルートやインテリジェンスなど、人材サービスの主要企業ほとんどがスポンサーになっている。
松本社長が起業を意識しだしたのは、学生時代のクラブ活動だった。400人近い部員の英語サークルで、彼は3年生のときに人事責任者を経験した。200人近い新入部員を10のテーマのセクションに振り分けるのが人事責任者の最大の仕事で、適性診断を行い適材適所のマッチングが腕もみせどころ。
この時期に人材開発の苦しさと、厳しさと、面白さを知り、その後の就職も人材紹介ビジネスのインテリジェンスに入社して、人材ビジネスのノウハウを幅広く学んだ。結局、6年間ここで働き、その間にはシステム開発を行って起業を実現している。
ネットビジネスの長所は、ジョブダイレクトのようにネット上でまったく新たな手法でビジネスを開発できる点。短所は、まったく新たな手法にニーズを奪われる点にある。求人ニーズの追い風を背に、次なるシステムの開発が待たれるところだ。
起業を目指す人にとっても、松本社長の起業の目の付けどころ、起業に向けてのキャリアの重ね方など、参考になるところは多い。
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