暑い日が続きます。
夏は、暑い方が夏らしくていいとは云いますが、こう暑いと、そうそう気取ってもいられません。
この暑い中でも、起業をスタートさせる起業家はいます。涼しくなったら起業しよう、何てノンビリしたことを云ってはいられないのが起業。
昔から暮と正月やお盆は、起業には向かない月とされてきました。商いが一年で最も低調なニッパチということも云います。
6年前、Mさんが、東京の西の外れに洋菓子店を開店したのが7月。それ以前は、パン・洋菓子の材料卸に勤めていて、多くのお店の裏表を見ていただけに自信満々の開店だった。所が、開店して2月はほとんどお客さんが来なくて、目の前が真っ暗。自分が考えていた営業計画はスタートで頓挫してしまった。でも、この時期に店舗経営の腹が据わった。今では、このスタートの2月が、自分を鍛えてくれたと云う。
不動産屋のHさんも、8月の開店。若いときから不動産一筋で生きてきたので、真夏の開業は避けたかったが、それまで勤めていた会社からのスピンアウトで、社長の指示で8月を言い渡されて泣く泣く開店(笑) この時期、暇な地主や土地ブローカーをマメに廻って人間関係を築く。現在の基盤をこの時期に作ったとも云う。
起業に成功した先輩が異口同音に言うことには、「暇な時間があるなら、如何に次の展開のために有効な時間にするか、その才覚で起業は決まる」