少子高齢化が進むわが国で、最も影響を受けると言われている業種にブライダル産業がある。その中で先兵ともいえるのが結婚相談所だ。
この業界で、今注目を集めているのが札幌のオフィス・アン代表の斎藤美智子さん。起業とはちょっと外れてしまうが、斎藤さんの結婚相談の手法が、これから起業をする人のマーケティング手法としてとても役立ちそうなので紹介しようと思う。
斎藤さんは、当人の結婚相談の前に親同士の見合いから始めている。「親の縁は子の縁」と表題された交流会は、6年前から地元の札幌で始まり、現在は東京、京都、福岡と全国の主要都市で開催されている。
結婚する当人ではなく、親たちが1万円の会費を払って交流会に参加、親同士が子どもの代わりに相手の経歴や写真を見て話を決め、その上で当人たちのお見合いへと発展させていく手法だ。
実は、学習塾がやはり同様の手法で、当人に代わって親が下見をして資料を見、その上で本人が実際に塾に行って決める手法を取り入れている。
その年齢が次第に上がってきているのだ。特に、仕事が忙しくなる30代の男女には、本人に代わって母親が下見するケースが増えている。ウエディングドレスであったり、住宅であったり、レストランであったり。
お店側はこれから、若い当人だけでなく、母親も納得させる接客が求められることになる。マーケティングの新しい視点が必要になるようだ。
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