ビール酒造組合の発表によると、ビール大手5社の9月の業務用ビールの出荷量は、前年同月比でマイナス7.0%にも達した。飲食店に入って、「まずはビールから!!」と叫んでビールを注文する人が減っている。
じゃ、最初からウィスキーかと言うと、ウィスキーもマイナス2.0%。日本酒はマイナス4.0%と、飲食店で飲まれるアルコールが軒並み減っている。
みなさんご推察通り、飲酒運転に対する社会的批判の高まりで、居酒屋や飲食店など外食チェーン店での需要が減少をはじめているだ。このまま減少が進むと、廃業や倒産に追い込まれる居酒屋や飲食店がぞくぞく出てきそうな雰囲気だ。
6月に施行された路上駐車の取り締まり強化によって、幹線道路沿いのラーメン店など飲食店が極端に営業不振に陥っているが、9月からはそれに続いてアルコールを提供している飲食店も営業不振に陥りそうだ。
しかも、この不振は一時的な現象ではなく、法律的な裏づけによってなされており、社会の変化のなかの一環と認識した方がよさそうだ。これまで何度も書いてきたが、わが国における
法化社会の到来によってもたらされたものだ。
飲食店や居酒屋の廃業、倒産が続くと、それに代わる飲食店や居酒屋への需要が高まる。焼き鳥屋から釜飯屋へ転業したり、居酒屋がしゃぶしゃぶ屋に転業するケースが出始めている。
この時期、アルコールに頼らない新しい飲食店の出現が待たれているだ。これから起業する人には、かってない追い風が吹いていることになる。ここは、これまでまずは酒を注文していた人たちが何を注文するか見極めて、この追い風に乗ることだ。
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