横浜に住むN さんが、鹿児島で起業というと大変な仕事のように思えるが、N さんは今も横浜に居て会社勤めをしながら、本格起業に向けてのトレニングともいえる起業を行っている。
彼の起業は、最近話題になっているお墓参りの代行ビジネス。元祖お墓参り代行ともいえる人で、02年には郷里の鹿児島を舞台に開始している。
きっかけは、郷里に帰省して墓参りをした折に聞いたお年寄りの嘆き。足腰が弱ったり、体調が悪かったりして、まもなく自分も入るはずのお墓参りがままならない話しを聞いて、代わってやってやれないか考えた。
日頃は電鉄会社勤めで、起業にはまったく縁がなかったが、少しでも人のために役立ちたい気持ちが、起業に駆り立てた。
横浜に居ながら鹿児島のミニコミ誌や宣伝用の葉書を使ってPRを行い、お年寄り相手なので電話と葉書で注文を取る。実際の墓掃除と墓参り、花・線香を上げて、写真を撮って代行を確認する作業には、地元の親族があたっている。
この料金が、交通費込みで5千円。今年の夏は30件以上の注文があって、年商としては60万円といったところ。
N さんは定年まで後3年だが、それまでに新たな起業チャンスを狙っている。人のために役立ちたい気持ちが起業のきっかけとなり、それが事業となる流れは起業としては理想的だ。
高齢化が進む中で、お年寄り向けの起業チャンスは、これから本格的に生まれそうだ。
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