政府が主催する教育改革に向けてのタウンミーティングにおいて、事前に回答を想定したやらせ質問が問題になっているが、このやらせ行為は起業においてもよく見かけるから注意が必要だ。
わたしがひどいと思うのは、起業に関する書籍の出版の例。有名な起業コンサルタントや起業家が本を出版するときに良く見られるのが、本が店頭に並ぶ前にアマゾンなどのページにカスタマーレビュー(読者評論)を載せるイカサマ。
当然、べたほめに次ぐべたほめで、本の内容とは関係ないことまで書き込む親切さ。書籍が出版予定日より早く書店に並べられることがあるのは知っているが、カスタマーレビューがそんなに早く掲載させると、関係者のやらせと直ぐ分かってしまう。
フランチャイズの事業説明会では、タウンミーティング同様に加盟店希望者のなかに会社関係者が混じって、やらせ質問をさせるケースも多い。
これらは、情報を十分もっている本の著者やフランチャイズ本部側と、情報を持たない読者や加盟店側との間だからできることで、加盟店希望者もそこそこの情報を持っていると、このやらせは見破ることができる。
やらせは一時は人を騙して利益を得ることができるが、起業のように先の長い話になると、騙しによる安易な商売方法が尾を引いて業界から消えていくものだ。当然、騙しに乗って起業した人も、痛い目に遭うことになる。
起業家も、どこにやらせがあるか、イカサマがあるか、騙しがあるか、モノゴトを見る目を日頃から養う必要である。
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