飲酒運転に対する社会的な風当たりを背景にして、運転代行での起業を目指す人が増えているが、真夜中の運転代行ニーズは供給が追いつかないくらい強いようだ。特に、飲酒機会が多くなる年末年始を間近して、運転代行業が営業をしやすくするための法律改正が進められている。
与党が進める規制見直しによると、これまで運転代行を行うには、二人一組になってお客さんの車と代行業者の随伴車にそれぞれ乗って、お客さんを送った後は、随伴車で戻ることを義務付けてきたが、従業員の手配が大変なため、一人で送迎できるように規制を見直す。
お客さんを送ったあとは、公共交通機関を使うなり、他の随伴車に同乗して帰社することを認めるというもの。また、お客さんが飲食していたお店から駐車場までは、随伴車にお客さんを乗せると白タク行為だとして、お客さんの車の鍵を預かって車を取りに行き、一旦お店に戻ってお客さんを乗せる二度手間をしていたが、これからはお客さんを乗せて車のある駐車場に行くことも合法化する予定だ。
何故、こんなに規制を緩くするかというと、一つには運転代行を利用したいお客さんが多いこと。もう一つは、許可を受けた運転代行業者ではニーズを捌ききれず、無許可業者の大量出現を招いている現実がある。
これまでいかに飲酒運転が横行していたかの証左になるような話しだが、本気で警察が飲酒運転の取締りに走ったら、今度は振り子の反対にあるはずの代行業者の数が圧倒的に不足しているのだ。ここしばらく、運転代行業での起業に対して追い風が吹き続けそうだ。
《もしお役に立ちましたら、ワンクリックお願いします》
人気blogランキングへ