東京商工リサーチの調べによると、今年の企業倒産件数は1-10月期で1万1千件を超え、通年では5年ぶりに前年を上回る1万3千件を突破しそうだ。
大企業を中心とした好景気の中の倒産増の原因として、これまで小幅な赤字を垂れ流していた中小企業が、地価の上昇をテコにやっと廃業に踏み切るケースが大都市圏では増えているようだ。
また全国的には、公共投資の減額で経営基盤が揺らいでいる建設業の倒産が相変わらず多い。建設業については、これまで日本経済の1割産業と言われ、就業者人口も建設各社の売上高も1割以上に達していたが、これからは国を挙げて他の産業への転出が進められる気配だ。
企業倒産と起業とは相関関係を示しており、経済の成長が続く限りは、倒産数と同数以上の起業が求められている。建設関連を除くと、わが国には起業の余地はまだまだあるはずだ。
その起業チャンスのシグナルに気付くことができるか、見逃してしまうかが、起業家への道の分岐点になる。このシグナルに直ぐ気付く感度のよい人は、感度がよいだけにあちらこちらに手を出して失敗するケースもある。
反面、なかなか気付かなかった人が、たまたま一度のチャンスに起業して大きな成功を収める人もいる。この成功のプロセスばかしは、一つとして同じ道はないし、だから起業はやりがいがある。
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