近未来通信の事業内容が徐々に明らかになってきているが、売上げ全体に占めるIP電話の通信収入は約3億円と、比率では1.6%しかなく、残りの98%は中継局オーナーが投資した資金であることがはっきりしてきた。
ただ、オーナーもIP電話の実態がなければ、こんなに多く騙されなかっただろうから、1.6%は低い比率だが数字以上の大きな役割を果たしていた。そこに全国紙での1面広告である。
全国紙の1面広告というと、1日付けの朝日新聞に近未来同様の中堅企業が1面広告を載せている。会社名は「
ふうどりーむず」。北海道小樽市に本社を置き、魚を中心とした通信販売とレストランを事業としている。
実はこの会社、昨年暮に大変な失敗をしでかして北海道では有名になった会社である。近未来のような詐欺ではないが、ここの売り物のおせち料理を当初1万セット販売する計画を立てて宣伝したら大好評で、急遽1万5千5百セットに上積みして注文を受けたところ、年末の30日になって3千セットも配達不能になるという大失敗をしている。
結局はお金を返還することになったが、今年は昨年のリターンマッチの性格を帯びたおせち料理販売である。ここの社長をしている猿渡肇さんは、海鱗丸ビールの社長も兼任する北海道では有名な事業家で、艀(はしけ)を改造してレストランを営業したり、ウエイトレスロボットの開発をしたり、99年には冷凍すしの商品化にも成功している。
今年の暮のおせち商戦で果たして昨年の借りを返すことができるか、昨年失ったお客さんの信頼を取り戻すことでできないのか、興味のあるところだ。
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