起業をすることは、とても孤独な作業に身を置くことを意味している。お客さんの獲得や資金繰り、社員の業務の配置などあまり他人に相談せずに意思決定することがほとんど。
起業家が仕事の内容をどこまで他人に話すべきか、集まりではよく話題になることだが、仕事が軌道にのるまでは誰にも話さないという人が意外と多い。仕事の内容は、そのまま他人に筒抜けになって、真似られる心配もはらんでいるからだ。
一方、数少ないが有言実行をモットーに、できるだけ他人に起業の仕事の内容を話そうとする人もいる。話すことによって、多くの人に協力を得ることができるし、これまで来た道を戻れないように自分で閉じる不退転の決意も感じられる。
この起業の内容を他人に話すかどうか、どちらがよいのかは結論が出ない話だが、最近は教育心理学で言うところの「
ピグマリオン効果」によって、少しでも多くの人に話すことで、起業が成功軌道にのるケースが多いとする意見が多い。
「ピグマリオン効果」とは、教師が生徒に期待することによって、生徒は成績が上がる効果のこと。これは教育心理学だから教師と生徒の関係になっているが、起業の世界では、起業家とその関係者とい云うことになるだろうか。
生徒であろうと、起業家であろうと、要は他人から期待されると人間は頑張れるのだ。反対に、誰からも期待されない起業は、幾ら生活のためとはいえ頑張りに力が入らないのだ。
それならば、自分から「ピグマリオン効果」が期待できる環境を起業家自身が作ることだ。そこで、有言実行ということになるのだろうが、これが意外と難しいことなのだ。
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