この時期、日に日に寒さが厳しくなってきます。わたしの住んでいる東京の郊外では、今朝初霜が降りて周りの畑や空き地が真っ白になっていました。
近未来通信騒動もそろそろ終焉が近づいているようで、昨日の当サイト「転ばぬ先の起業講座」は訪問者が1189人、ページビューが3413と元来の姿に近づきつつあります。
ところで今日は、仕事で中堅企業を訪問して社長から最近の動向を聞かせてもらったのですが、最先端の材料加工を行っているその会社は、仕事の受注量はそこそこあって心配はないが、来春の学生の採用がままならなくて頭を抱えていた。
昨年と今年では求人の状況が一変してしまって、完全に学生の売り手市場になってしまっている。しかも、大企業の人事担当者の情報収集能力が高くて、いち早く大量の採用を決めて行動に移したため、中小企業は遅れをとって今はなす術もない状態のようだ。この場合、求人と言っても、誰でもいいというわけではないところがツライところ。
産業界において、若手人材を採用する重みは、営業で商品を売る重みと同様の価値があるとされている。一種類の商品の販売サイクルが次第に短くなっていることを考え合わせると、若手人材が働いて稼ぎ出す価値は商品とは比べ物にならないくらい大きい。
起業においても、人を雇うことが重要になっているし、とても難しくもなっている。大不況が日本を覆った90年代後半から00年代前半とは様変わりしてしまって、職を求める人がいくらでもいる状況ではなくなった。アルバイトやパートでさえも、人を集めるのは大変な労力を必要とする。
業種によっては、人を集めることができるか、できないかによって、起業の成功、失敗に影響を及ぼすような事態になりつつある。起業家は、いち早く求人に対する頭を切り替える必要があるようだ。
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