今日は、この冬一番の寒い一日でした。今、わたしの住む地域でイノベーションを進める中小企業の紹介本を出版するため取材を行っている最中で、寒さに打ち勝つ意気込みで会社訪問を続けています。
イノベーションというと、昨年の愛・地球博では環境省の主催で「環境ビジネスプラン2005」が開催され、環境をテーマに全国の起業家が集まってビジネスモデルを競いあいました。
このイベントで、準グランプリに輝いたのが、フィル・カンパニー・社長の松村方正さんのプラン、「駐車場から始まる都市再生」でした。このときは、グランプリに該当するプランがなかったので、実質的には松村さんが最高位です。
今年3月には東京駅に近い八重洲に、駐車場用地を活用して一階部分を駐車場、二階部分にアルミ製フレーム構造材で作られたオフィスをマスコミに紹介して、上昇が続く都心の地価対策に新たな構造物として注目された。そのときの話しでは、構造物建設の引き合いも数多く寄せられているということだったが・・・。
あれから8カ月。フィル・カンパニーがアルミ構造材メーカーと進めてきた、駐車場の上部空間を賃貸するプランが、やっと現実の事業として水面上に浮かび上がってきた。
赤坂の米国大使館の隣接地に作られた「みそだれ焼き鳥」と「黒豚ダイニング」の2店が入居した店舗。ただ、実際にフィル・カンバニーが収益を得るのはまだこれからの話しである。
実は、とても魅力的なビジネスアイデアや画期的な発明を伴ったベンチャービジネスは、そこそこ誕生はしているが、実際に収益を上げる前に資金不足で企業が廃業したり倒産するケースはとても多い。
フィル・カンパニーの松村社長の場合、05年6月に会社を立ち上げて、既に1年半も実質的な事業を行わないで現在に至っているだけに、とても珍しいケースだと思う。多分、ビジネスプランコンテストの準グランプリといっても、賞金などは知れた額だと思う。
何せ、ここまで頑張って起業を継続していることに、グランプリをあげたいくらいだ。事業は継続してこそ価値がある。松村社長の事業継続に熱い拍手を送りたい気持ちだ。
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