北海道夕張市は、市の財政破綻によって、市役所職員の削減と市民へのサービス低下が避けられない状態になった。多分、このような環境では、夕張市においての起業はとても難しいことが判る。
逆に、起業に向いた都市はないか探してみると、首都圏なら葛飾区、太田区、三鷹市、相模原市、青梅市などは、役所の助成制度が整っているし、商工課にノウハウが蓄積されているし、何と云っても街に新しい企業を受け入れるクラスター(ブドウの房)ができている点がありがたい。
これまで、起業というと起業家の個人の資質ばかりに目が向けられてきたが、起業をする環境もけっして無視できない。役所が助成金や補助金を出すことが必ずしも起業によいとばかりは云えないが、税金をあてにするモラルの低下は別にして、起業することに理解を示す人たちが多い土地はありがたいものだ。
所帯をもって、住まいが定まってしまうと住所を移すことは難しいが、若いうちでまだ転居が可能な人は、どうせ住まいを定めるなら起業家を応援しようとする土地の方が、石をもって追われる土地よりはよいだろう。
これまで、起業家と事業を行う土地については、ほとんど語られることがなかったが、夕張を教訓にこれからは真剣に考えてみてはどうか?
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