
資格を取得しての起業は、90年代後半にわが国の経済の根底を揺るがす不況を経験してから、すっかり定着した観がある。
ただ、資格取得による起業も、取得者があまりに多くなると、資格者インフレとも呼べる供給過剰の事態が発生して、今度は仕事の取り合いが起こって資格者不況が起こってしまう。
ところで、写真は今日東京・三鷹市で見かけた資格事業者の看板。この先生が取得している資格は、公認会計士、税理士、司法書士、中小企業診断士、社会保険労務士の5つ。
多分、各資格制度がスタートしたばかりの、初期のころに取得した高齢の先生とは思うが、今取得で苦労している人なら、せめて一つだけでもと涎のでそうな資格ばかり。
ただ、看板の奥にあるご自宅は、決して資格を一杯取得しても苦労は絶えないことを物語っているご自宅で、「過ぎたるは及ばざるがごとき」を絵にかいたような趣。
数多くの資格を取ることが、けっして豊かな生活を保障しないことだけは確かなようだ。
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