北海道夕張市は、財政破綻によって市民が街から逃げ出す事態に陥っている。一方、この夕張市に工場を進出させようとする企業が現れた。
横浜に本社を置くチャフローズコーポレーションは、綿屑を原料とするセルロース・スポンジとホタテ貝殻を主成分とする壁材・塗料を主力製品に、環境ビジネスの最先端をゆく環境ベンチャー企業。
この会社が、夕張市で健康食品と畳の心材(畳床)の製造工場を稼働させ、50から60人を雇用すると発表したのだ。
人口が減り、住民サービスの低下が避けられない夕張市に工場を建てることは、大変なリスクを抱えることになる。現在は国内でも気の利いた都市なら、企業の工場進出に対しては、当初の税金免除などの企業誘致策を打ち出している。
何もサービスの期待できない都市に行かなくてもと思うが、既にこのブログでも覚えずらいチャフローズの社名を書き、壁材・塗料などまで書いているところを見ると、この会社の狙い通りにマスコミも世間も動いているのかも知れない。
下手な製品PRよりも、困っている夕張市に工場を進出させることで、チャフローズのPRは十分に行われているのだ。しかも、最近の求人不足も夕張市ならほとんどコストを掛けずに人集めができそうだ。
「人の行く裏に道あり花の山」の格言通りに行くのかどうか、この会社の今後の展開には注目したい。
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