昨日の当サイト「転ばぬ先の起業講座」は、近未来通信の石井優が2億5千万円を持って海外逃亡のニュースが流れたため、このところ平均して訪問者300人、ページビュー800程度で落ち着いていたのが、急に訪問者997人、ページビュー2503に跳ね上がった。
早く近未来から抜け出したいが、今もってその影響の大きさに驚いている。驚くというと、昨日神奈川県相模原市にあるアペクセラと云う会社が民事再生法の適用を申請した。
この会社、1992年に創業して、主にカーレース用の自動車パーツメーカーとして知られていた。特に、マフラーの開発製造では静岡に2工場をもち、韓国と米国にも関連会社をもっていて地域では有名企業だった。
わたしの有名会社の定義は、売上高が10億円を越えると、地域の中小企業としてはいっぱしの会社と思っているが、アペクセラは04年度に80億円、06年度は50億円まで売上を落としてはいるが、けっこうな規模の会社ではある。
この会社は、メインの製品がカーレース用のパーツ品と云うように、供給先は不安定な市場ばかりを相手にしているところがあって、04年度に大きく売上を伸ばす要因となったのは、東京都が推進したディーゼル車の排ガス浄化装置。
この種のキワモノ商品は、突発的な人気や法律の規制によってニーズが高まり急激に売れるが、一端商品が行き渡るとパタッと売行きが止まる商品なのだ。これは、昨今の納豆ブームにも通ずるものがある。
このような商品を扱う場合、当然商品が売れている最中に次の新規製品探しをするが、その製品探しに失敗するとアペクセラのように倒産への道を歩むことになる。これから起業する人も、最初は売れ筋に乗るしかないが、直ぐに次の一手を考える習慣は大切だ。
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