ITによる起業成功者の一人に楽天の三木谷浩史さんがいるが、その三木谷さんが伸るか反るかで買い占めたTBS株を巡って、最近動きが出始めているらしい。
楽天はTBS株の19.09%を保有しているが、それに続いて靴販売のABCマートの三木正浩さんが8.92%を取得していた。三木谷・三木を合わせると、28.01%にも達することになる。
TBSの株を誰が保有しようとわたしはあまり関心はないが、気になるのは三木正浩さんへの資金の貸し手。265億円をみずほ銀行渋谷支店が貸し出していることだ。一方で、みずほコーポレート銀行はTBSのメーンバンクとして、楽天との提携交渉のTBS側の仲介役もしている。
はっきり云ってみずほHGは、金にさえなればTBSも楽天も、ABCマートもないのである。不良債権処理の過程で、銀行にはバンカーとしての見栄も、社会正義も、資本主義の番人役も、何もないことを曝け出した。
実はこれと同じ構図が、フランチャイズビジネスにおけるFCコンサルタントに見ることができる。一方でFC本部の運営指導をしながら、他方ではFC加盟店の相談に乗っている構図である。
FCの本部と加盟店は、お客さんからの収入を分け合う共同経営のように思われがちだが、収入を一方が多く取ると他方が少なくなる、共同事業のレベルの結びつきなのだ。
FCコンサルタントにとって、本部は継続的に仕事が続くクライアントだが、加盟店は一時だけの付き合いだから、どうしても本部側の視線でモノを考えがちである。それでも、加盟店はコンサルに相談するのか、TBSはみずほに頼るのか、最近の日本には敵と味方を曖昧にして、ビジネスの世界ではご法度が堂々にまかり通っている。
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