中国発の株の暴落が世界に波及して、昨日から証券市場は上へ下への大騒ぎになっている。株式投資自体は、一定水準まで株価が上昇すると、その後は調整局面で下がり続け、調整の後には上昇といった具合に、市場への資金の入出によって相場の上下は決まるので驚かないが、問題はこの暴落が経済に与える影響である。
今の日本経済は、大手の輸出企業が円安を追い風に海外事業で得た莫大な収益を頼りに経済の成長を続けているが、米国が株の暴落によって頼みの個人消費がストップすると、米国発のドミノ現象が起きて、日本も東アジアの各国も途端に不景気になってしまう仕組みができている。
30日の日本の外為相場は、対ドルが1円40銭程度の円高、対ユーロは1円30銭程度の円高と、大きく円高に振れている。この流れで円高が続くようだと、日本経済は途端に雲行きが怪しくなる。
これから起業を考えている人も、現在の好景気の枠組みが変わると、それなりに影響が出そうだから注意が必要だ。特に好調な輸出によって起業を考えている人など、為替の動きが激しいときの起業はリスクも大きいので、落ち着くまで様子をみる必要がありそうだ。
起業にとって、環境の変化は大きなチャンスであるが、同時にピンチとなる可能性も秘めているので、あらゆる角度から検討して慎重に起業を考えるべきだ。
国は、早く米国頼みの経済運営から抜け出して欲しいところだが、日本も米国も気の遠くなるような財政赤字を抱えていて、身動きが出来ないのが現実。起業家は、自分の身は自分で守る気概でこの局面を乗り越えて欲しい。
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