どうもわが国経済は、大きな転換点に踏み込んでいるらしい。02年を底に徐々に上昇を続けてきた景気が、ここにきてくるっと後向きになって下降を始めているようだ。
これまで好景気を支えてきた円安、株高局面から、円高、株安に振れ始めたことが最大の要因。現在が好景気と云っても、それは自動車と電機の輸出企業に限ってのはなし。そこから零れ落ちる僅かな利益を、多くの企業が分け合っているのが現状で、入口の輸出企業の利益が円高で減少すると、途端にわが国経済が息苦しくなるほど、景気の底は浅いものだ。
これからしばらくは、景気の調整や下降局面が続くことになる。当然、公共事業頼みの建設や、アルコール販売の依存度が高い飲食店、他店との差別化が出来ないでいる小売店などには、市場からの退場を迫られる企業も少なくないはずだ。
これは、これから起業をする側から云うと決して悪い話ではなくて、市場の役者の交替時期とも云うことができる。特に、好景気に起業した会社と不景気に起業した会社では、圧倒的に不景気に起業した会社の継続率が高いのがビジネス世界だから、これから起業を目指す人には、この不景気の始まりはある意味歓迎したくなる不景気だ。
慌てる必要はないが、他の会社がまだ行っていない新規のサービスや製品、販売方法など探し当てたら、そろっと開業を始める、そんなタイミングの時期だ。
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