営業が主体の起業と云うと、売って売って売りまくる商売をイメージするが、昨今の金融サービス業界はそんな単純なものではなさそうだ。
金融の起業では花形とされた損害保険業界においては、これまでのノルマ以上に販売することができる代理店が第一とする方針を改め、コンプライアンス(法令順守)体制をしっかり守れることが第一で、売上げが多いことは二の次になった。
このところ頻発する、損保各社に対しての金融庁の営業停止命令をみて分かるように、国の法令順守が厳格を極めており、営業力を武器に法令スレスレで売上げを高める代理店よりは、行儀のよい上に営業力のある代理店の方が損保各社にとっては大切なのだ。
損保業界での起業を考えるときポイントのなるのは、① 各損保各社の商品自体に違いが少ないこと ② これまでの代理店経営者が高齢になって引退するケースが増えて、代理店数はこの5年間で、約51万店から約27万店に半減している ③ 自動車関連の保険が圧倒的に多いため代理店比率は、専業16%に対して兼業84%の世界と云うこと
他の業界同様に、損保業界も新しい営業モデルを模索しているのは確かだ。もう一つ、最近の異常気象や対人トラブルの多発など、損保の対象となりそうな商品は益々増える環境になっている。また、生命保険離れが継続的に続いている現状では、その資金の流れが損保に向かう可能性も高い。
損保代理店での起業を考えている人にとって、環境は決して悪くはない。ただ、新しい営業モデルを作りあげることは、骨であることは確かだ。
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