3年前、子どもたちに安全な遊び場所を提供しようと立ち上がったのが、AMAZINGの創設者で、現在は代表取締役から取締役に引いている月城朗さん52歳。
月城さんの人生は波乱に満ちており、学校をでてから証券会社、旅行会社添乗員、鉄屑屋、
レンタル建機会社など、36歳に起業するまでに8度の転職を繰り返している。
そして、初めて起業した名古屋市でパソコン販売会社「グッドウェル」を売上げ200億円の会社まで大きくした後、50歳になってAMAZINGのを設立した。
月城さんは、「30代の起業はお金を稼ぐことが目的。40代は売上げの大きな会社を作ることが目的。50代のなってやっと社会からの使命を考えるようになった」と言う。
AMAZING WORLD は、東京・町田市、兵庫県伊丹市、愛知県江南市の3ヶ所で、室内遊戯施設を運営しており、若い両親にとっては安心して子どもを遊ばせておける場所として、人気を集めている。
狙いは、大型遊園地と街の公園との中間に位置する遊び場で、交通費も入場料も高くて年に1、2度しか行けないテーマパークと違い、誰でも出入りが自由な児童公園とも違う、大型遊具や大砲ゲームなどの他にはない遊び道具が揃った有料施設を運営している。
3年間で10億円弱まで売上げを伸ばした経営手腕は、並みの経営者とは手腕が違うが、これまで楽に借りれた施設用地の手当てが、地価の上昇で難しくなったり、冬場のインフルエンザの流行など、経営の不確定要素も多くなっている。今後の、月城朗さんの経営手腕が見ものだ。