06年度の全国企業倒産が東京商工リサーチから発表になったが、5年ぶりに倒産件数が1.2%増加した。しかも、大型倒産が大幅に減少しているのに、中小企業の倒産が増え始めている。
倒産を業種別にみると、小売業や卸売業など個人消費に係わる業種の不振が目立つ。また、倒産原因も販売不振が断トツで、中小企業の倒産の64%を占めている。
国の景気判断では、経済成長が引き続いていると当たり障りのない発表をしているが、企業倒産の面から見ると、既に不況は始まっていることになる。しかも、海外輸出や企業の設備投資に続くはずだった、個人消費の盛り上がりはついに起らないで、不発のままで景気の下降線を描きはじめてしまったことになる。
多分、これからの景気の予測をすると、米国発の不景気風が吹き始めて、わが国も今年一杯くらいで統計的にも不況期に入りそうだ。
これから起業を考えている人にとっては、この不況が始まる時点の起業は慎重を記したほうがよい。先行きの不透明感がはっきりしないときには、無理をしないに限る。日本も米国も政府関係者の口からは、不況が始まっているとは絶対に云わないが、両国の経済は相当厳しい状態に入りつつあるようだ。
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