わたしの起業相談には、契約社員や人材派遣の人から多くの相談が寄せられる。やはり、通常云われる人材派遣の35歳限界説などを考えると、起業をした方がよいだろうかと云った内容が多い。
誰もが、契約社員や人材派遣よりは正社員が第一を考えているようだ。ただ、わたしの考えはちょっと違っていて、将来の会社と従業員の雇用関係を考えると、20世紀の雇用関係のように、終身雇用制度や従業員は全員正社員といったカタチには戻らないと思う。
実は、20世紀型雇用は全員正社員ではあったが、契約社員、派遣社員と同じように親会社の社員と子会社、孫会社の社員といったカタチで、現在と同じように2重構造になっていた。
21世紀における会社は、従来の会社イメージとはまったく違っていて、人の結びつきも緩くなるし、会社への忠誠心も希薄になって、仕事の能力に応じた他社の求めによる転職を通じて、昇給や待遇改善を図っていくしかないビジネス社会になっていきそうだ。
給料も、仕事に内容によってきっかり給与レベルが決まる、職務給がどの会社においても導入される。そうなると、派遣社員とか正社員とか云っても、実際の待遇自体はほとんど変わらなくなる。
そして、仕事の能力の最上級に起業の道があって、会社勤めによって得る生涯収入よりは、起業した場合の方が生涯収入が多くなる仕組みが現在出来つつある気がする。
これから、外国人労働者の受け入れや、大手企業の就業スタイルの変化を考えると、20世紀型企業のように、会社に勤めているだけで問題が全て解決したイメージは、これからはますます難しくなる。
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