今年に入って自営業者の自己破産が急増している。自営業の場合、事業基盤がしっかりしていないところが多く、資金の急場しのぎで消費者金融からお金を借りるケースもよくあって、その借金が焦げ付いて自己破産へと転落しているのだ。
その内実は、サラ金各社がグレーゾーン金利と呼ばれた法定以上の金利を取っていたため、その返還引当で各社が貸し出し基準を厳しくしたことで、高額の資金を借りていた自営業者は追加の貸し出しを受けられずに破産に追い込まれている。
また、4月1日からは貸金業規正法の改正で、消費者金融からの借り入れ総額に上限が設定され、多額の債務者は行き場がなくなった事情もある。
多重債務者の行き場がなくなる問題については、国も事前に十分予想していたが、相談窓口を作る作ると云っていながら、実際には多くの債務者が自己破産しているのが現実。
起業を考えている人も、事前の準備期間をしっかり取って、消費者金融から借り入れをするような事態には陥らないための資金ルートを確保することや、事業が厳しくなったら撤退する勇気をもつことだ。
一つ不安なのは、自己破産に追い込まれることで、自棄になる自営業者が出るようなケース。凶悪犯罪はこのようなときによく起る。起業する以上、最悪の事態も想定して事前に逃げ道を用意しておくことだ。
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