ベンチャービジネスの研究で有名な神戸大学大学院教授に忽那憲治先生が、04年に大阪で行ったフィールドワークの中にとても興味深い話しがありました。
当時、助教授だった先生は、大阪市内で起業後10年を経過して安定軌道に乗った企業の調査を行いました。
過去10年の間に倒産しそうなほど、危機的状況に陥った経験のある企業を調べると、全体の約10%あったそうです。そして、この10%の企業の平均従業員数は約12人でした。一方、残りの危機的状況を経験しなかった企業の平均従業員数は約5人。
ここから、思い切って冒険をした企業はそれを乗り切ると企業規模は大きくなるし、冒険をしなかった企業は、規模も大きくなれない仮説が立つような気がします。
また、このときの調査では、起業に際して事業計画書の有無を調べていますが、3分の1の企業が計画書を作成しており従業員数が約8人、一方作成しなかった企業は約4人の結果でした。
よく、「事業計画書など作成しなくても、誰もの頭に入っている」と云った言葉を、起業家から聞くことがありますが、事業理念も事業内容も、何事も文章化することによって目的が明確になり、従業員一人ひとりの頭にしっかり刻み込まれるのは確かなようです。
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