最近はやっと景気も上向きになって、「勝ち組」、「負け組」なんて言い方は、恥ずかしくてあまり口にしなくなりましたが、その昔「勝ち組」の代表選手と囃されたグッドウィル・グループの折口雅博CEOが記者会見を行い、コムスンの事業譲渡問題で初めて謝罪を行いました。
ただ、コムスンから関連孫会社へ介護事業を譲渡することに関しては、発言を濁して介護者と職員をどうするのか、明確な意思を表明しませんでした。
介護事業の虚偽申請に関して、最大手のコムスンが不正を働いて問題になっていますが、実は規模の小さな事業所のほとんどは何らかの不正行為を行っているというくらい、介護事業の不正の根は深い問題です。
介護を担っているヘルパーの方が、年間1千時間働いたとして、国からの1時間の介護料金2080円。この中から、事務所費や諸費用を引かれて60%の取り分とすると、年収は約120万円にしかならない仕事なのです。
そのため景気がよくなった現在は、ヘルパーのなり手が極端に不足していて、結局はどこの事業所も幽霊ヘルパーの名前を使って、虚偽の申請を繰り返して事業所を維持しているのが実態です。折口CEOはこの辺の実態を話すのかと思っていましたが、基本的に介護事業に対する熱意みたいなものはまったくないようです。
厚労省が、介護費用を大幅にカットした背景には、折口CEOの自家用ジェット機の購入問題が尾を引いていて、「そんなに介護事業が儲かるなら、保険からの支給額を減額する」とした論理が働いたようです。
これで、ライブドアの堀江貴文さんに続いて、「勝ち組」とされる人たちも一人、二人と坂道を転げ落ちていくようです。社会も経済も生き物ですから、良いときもありますが、悪くなることもあります。
特に、起業家として基本的考え方の間違っている人は、一時はマスコミに囃されますが、やがては間違いの小さな穴から水が漏れ出して、最後は止めることの出来ない流れになります。起業家の考え方なんて何でも同じと思わずに、今一度自分が起業する理由付けをしっかり確認してみてはいかがでしょうか。
《ありがとうございます ランキングは一進一退を続けており、本日は昨日の48位から59位へと大幅に下げております。今日もよろしくお願いします》
人気blogランキングへ
《
起業相談も受付けています》