昨日の資金融資の話に続いて、シニア起業への融資や助成金について書きます。たまたま、起業相談に「中年の起業に対して助成金があると聞きましたが、本当ですか?」と言う質問があって、調べてみました。
ハローワークでは、それまで会社勤めをしていて雇用保険に加入していた人が、起業をして1年以内に今度は人を使う立場になった人に、200万円までの助成金が適用されます。「受給資格者創業支援助成金」と言われるこのお金は、会社を設立して設立当初にかかる経費の2分の1、最高200万円まで助成してくれると言う話です。
高齢・障害者雇用支援機構では、45歳以上の3人が会社を設立して従業員を雇用した場合、500万円までの助成金が支払われます。「高年齢者等共同就業機会創出助成金」と言われるこのお金は、ここでも起業に係わった経費に対して支払われるもので、人件費などは対象になりません。また、他の助成金と重複しては受け取ることはできません。
高年齢者雇用開発協会では、地域貢献事業で65歳未満の従業員を2人以上雇用することが条件で500万円まで助成金が支払われます。ただ、そのうち1人はリストラで離職した人でなければなりません。「地域創業助成金」と言われるこのお金は、創業経費の3分の1までで人件費も対象になります。
よく、「起業すると国からお金がもらえる」といった言い方をしますが、実際に助成金を受けている人はとても少ないのが現実です。この種の助成金には、書類作成など大変なエネルギーが必要になります。行政書士や司法書士の人はこの種の書類作成が仕事ですから、起業家に受給することを勧めます。起業したばかりの、事業にとっては方向性を決める最も重要な時期に、自分の仕事を忘れて助成金を売上げと勘違いする不幸な人もいます。
その結果については想像通りですが、やはり本業でお金を儲ける癖を付けるほうが、起業家には大切なようです。
《今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ
起業に興味のある人にぜひ、起業の目をお勧めください