このほど日本商工会議所が主催している「第6回女性起業家大賞」が発表になり、三重県伊勢市の「リブネット」社長・谷口とよ美さんが最優秀賞に選ばれました。
「リブネット」は谷口さんが5年前、年齢をいっては失礼なのですが50歳の時に設立した学校図書館の受託業務を行う会社です。
現在、地方自治体は北海道夕張市に代表されるように、財政状況の悪化している都道府県や市町村が数多くあります。どんどん人減らしをしたり、予算のカットを行っています。学校や地域の図書館の運営も、年々厳しくなっています。
「リブネット」では、このような図書館を取り巻く問題解決のために、図書館の立ち上げ・運営コンサルティングや窓口業務、指定管理などを行っています。このように、公立図書館だけに焦点を絞っての受託業務は、わが国では初めてのビジネスモデルと云われます。
谷口さんは20年以上に渡って、県の職員として図書館司書として仕事をしてきました。そんな経験から、以前通っていた起業家セミナーでこの図書館の受託業務による事業計画書を作成したそうですが、セミナーの講師からは事業化の可能性がゼロと判定された経験があります。
それで発奮したわけでもないのでしょうが、現在公立の小中学校148校の図書館でサポートを行っており、図書館のシステム開発や図書館への人材派遣など、公立図書館の周辺事業へはほとんど係わっています。
わが国では、これから本格的な財政再建が始まると、大量の公務員のリストラが行われる予定です。公務員というと起業からは最も遠い地点にいる人と思われがちですが、谷口さんのように視点を公務員から利用者へと変えることで、起業の目に最も近い場所にいる人と云うこともできます。
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