中国で06年、07年と2年で27万人の応募があった起業コンテストのテレビ番組、「ウィン in チャイナ」の優勝者の話です。
第1回の06年に優勝して1千万元(1億5600万円)の資本金が与えられたのは、33歳の宋文明さんです。彼のビジネスプランは、出身地の安徽省に多い農民出身の失業者に工場労働者としての教育をして、無錫、南京、臨海などの沿岸部の企業に派遣労働者として送り込むプランです。
宋さん自身は会社役員をしていて、労働市場の需要と供給については十分熟知しているようですから、現在の中国企業における熟練工不足と内陸部の失業問題とをつなぎ合わせるマッチングビジネスは、とても実現性が高いようです。
このほか第1回では、2位が化粧品、下着、雑貨など女性用品の全国チェーン販売網の構築、3位が外食、小売り、娯楽産業向け人材の教育と派遣、4位が独自ソフトによる遠隔地とのeラーニングサービス、5位が旅行関連のポータルサイトとなっています。
ほとんどの上位入賞者は、現在会社を経営している人ばかりで、3位に入った外食などの人材派遣だけが会社員の人でした。
多分、この上位者の起業内容を見ると、この程度のビジネスプランで高額の資金を手に入れたことで不思議に思われた起業家の人が多いと思います。これは、ビジネスプランの内容を簡単に説明しているからで、実際は相当緻密な起業計画が書き込まれていることと思います。
また、起業コンテストの場合は、起業の中身は当然重要ですが、それ以上に起業家自身の人間性が評価されます。これは、金融機関にお金を借りるときと同じです。多分、宋さんの人間性に高い評価が集ったと思います。明日は、第2回の結果を話ます。
《現在、起業ランク57位から53位へ上昇中です。
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