今年の8月に書いた『
士業の世界に広がる「隣の芝生」の緑比べ』の記事に、若い行政書士を目指している女性からメールがありまして、このまま行政書士の資格を取ることで開業することができだろうかと言う内容でした。
彼女は、「インターネットを使って自宅で1億円稼いだ! 超・マーケティング」を書いた金森重樹さんの名前をだして、「行政書士にもこのような人がいるのだから、着眼点さえ間違えなければ開業は可能だ」と思っているようです。
確かに、新しい弁護士が毎年3000人も生まれる政府の目標に到達しても、行政書士の中には年間1億円を稼ぐ人は現れると思います。ただ、現在のような士族間の仕事の線引きはなくなるでしょうから、お客さんを奪い合うバトルの状態になるはずです。
現在でも、金森重樹さんは、行政書士の世界ではイチローや松井秀喜といったスパースターですから、彼の利益を上げる仕組みは他の人が真似ようとしても無理です。現実的には、行政書士の資格を保持する8割から9割の人は、資格とはまったく関係のない仕事に就いているようです。
最近は、資格保持者のほとんどが税関連の仕事に従事している税理士の世界においても、「国税電子申告e-Tex」の普及が本格化すると、現在の4分の1の税理士は仕事がなくなる可能性も指摘されています。
現代において絶対の仕事は存在しません。存在するのは、どんな世界にあってもニーズとお客さんを見つけ出すことの出来る、個人の能力だけです。この能力を磨くだけです。
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