起業のきっかけが何になるか、こればかりは誰にも分らないし、本人にさえもよく分らずに起業することがあります。Aさんの場合、12年間勤めた証券会社を辞めて生保会社へ転職する際に、退職金をもとにマンションを購入しました。
その購入したばかりのマンションのフローリングが、歩くたびに凹むことに気付いたのは入居して直ぐでした。床下の施行に問題があったのです。Aさんは、この凹む床を巡って施行会社と交渉を重ねるうちに、住居のような人生で最大の買い物をする際に、まったく知識がなくて不安な購入者の立場で考えてくれるアドバイザーの必要性を痛切に感じました。
マンションを買った2年後の2001年には現在の会社を設立して、住宅の内覧会に1級建築士や1級建築施工管理技士が、購入者に同行するサービスを行っています。また、Aさん自身がファイナンシャルプランナーであることから、住宅ローンの購入資金のシュミレーションやローン返済の資産形成相談にも乗っています。
住宅の購入は数千万円の買い物ですから、購入資金の2~5%をアドバイザーやコンサルティングに払うことは、安心を買う意味でも当然な費用なのですが、わが国ではなかなかこのような費用を支払う習慣がなかったのは確かです。
Aさんの会社も、設立6年目で年間売上げが1億円に満たない金額ですから、まだまだニーズが広がっているとは云えません。ただ、このような個人を相手のコンサルティングの会社が増えることによって、お客さんにも知れるとニーズも高まってくるような気がします。
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