起業のきっかけは交通事故でした。Kさんは、外資系保険会社に勤めていた32歳の時にお嬢さんと共に事故に遭い、入院生活の中で「どうせ一度しかない人生、自分の力で切り開こう」と起業を決意しました。
それから、Kさんは保険会社の社員から保険の代理店へと方向を転換します。同時に、保険会社向けのDMやパンフレットを作成する業務をスタートさせました。
保険会社が作成するパンフレットは、保険業界の専門用語の羅列です。この用語を一般の人にも理解してもらうには通訳が必要です。Kさんは、ここにニーズを感じました。
以前と違って保険業界は、専門用語一つをとっても、お客さんに分りやすく丁寧な言葉で印刷物にしなければならず、頻繁にチェックが入って手間のかかるものです。Kさんの会社だと、社員全員が保険販売員の資格をもっていて、代理店にもパンフレット作成業務にも向いています。
以前は天井知らずの拡大を続けてきた保険業界ですが、ここ3、4年は急速に市場の縮小が続いています。お客さんへの保険金の不払いが明るみに出ていることと、銀行や郵便局での保険販売が始まって、保険会社の存在感が小さくなっています。
Kさんは、このタイミングをこれまでにないチャンスとみて、積極的な事業展開を始めています。保険会社に代わる保険販売を目指しています。代理店とパンフレット作成業務の二束の草鞋は、リスクヘッジができていて、興味深い起業のスタイルだと思います。
《現在、起業ランク75位から70位へ上昇中です。
今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ