日本国中、寒い日が続いているようです。そんな中、起業する人間にとっては、身も凍えるような寒いニュースが河北新報に乗っていました。「転ばぬ先の起業講座」の最新情報をお読みの方、ニュース記事が河北新報の閲覧登録に切り替わっているようで申し訳ありません。
ニュースの内容は、仙台の60歳の男性がフランチャイズ大手の某学習塾での開業を考え、大阪の本部に連絡を取りました。その後は、東日本の担当子会社を通じて学習塾経営について話を聞き、事業として成功する見通しを立てて03年4月に教室を開校しました。
生徒集めに関しては、フランチャイズ本部の指示に従ってチラシ撒きや広告をうったようです。ただ、生徒の集りは想像以上に悪く、最高でも6人の生徒でした。学習塾では、年度の始めに生徒集めを行うと、ほぼその状態で1年間経過します。
この男性は、03年度から05年度まで3年間塾を展開して、結局あまりの生徒の集まりの悪さに閉校したようです。そして、事前の本部の説明と実際の経営状態の違いから賠償交渉しても埒が上がらず、裁判に訴えました。
この、事前の本部の売上げ見通しと、実際の売上げとの乖離が原因で裁判になるケースがフランチャイズにおいては、最も多いケースです。この売上げ予測だけは、とても難しい問題です。また、本部の担当者は、商売ですから上手い話を並びたてます。
そこで加盟する側が、どこまで事前にフランチャイズビジネスに精通しているかの問題になります。よくフランチャイズは素人でもできると喧伝している本部がありますが、あれはまったくの嘘です。どこの街に溢れるほどの商売があるのですから、素人がそこで他の店を押しのけて利益を上げれるほど、甘いものではありません。
フランチャイズ加盟に際しては、事前の準備をしっかり行って失敗しないことです。乗りかかった船でも、上手くいきそうになかったら、途中で止める勇気が必要です。
《現在、起業ランク45位から44位へ上昇中です。
今日もクリックよろしくお願いします》
人気blogランキングへ