人材派遣会社のグッドウィルは、人材派遣法で禁じられている港湾荷役業務へ派遣を行った法令違反で、厚生労働省から全事業所の業務停止命令を受けることになりました。新聞などでは、折口雅博会長の責任問題が取り上げられていますが、下手をするとグッドウィルの会社自体の存続が危ぶまれる事態になりそうです。
人材派遣会社への社会の風向きは、構造改革によって少しでも企業経営を楽にしようとする、バブル崩壊以降一貫した規制緩和の流れから、人材派遣がそこまで事業を広げる必要はないと云う、規制強化の方向に流れを変えています。
1990年代に起業した、折口雅博さんやフルキャストの平野岳史さん、インボイスの木村育生さん、USENの宇野康秀さんなど、5年ほど前までは高い評価を得ていた経営者が、軒並み従来型の経営手法で追い詰められています。
人材派遣業が廃れることはないと思いますが、これからは企業が幅広い人材確保に乗り出すので、派遣会社の人手不足は深刻なものになりそうです。最近のわたしの経験では、人材派遣に過度に依存した企業は、これから会社経営自体が徐々に厳しいものになると予測してます。
その人材派遣で起業をしようとする人が大勢います。グッドウィルやフルキャストのような日雇い派遣は、次第に労働者が集らないことと、受け入れ側の企業の衰退によって、廃ってくると思われます。人材派遣でも、これまでになかった新たな市場を作る意気込みで、取り組んでみてはいかがでしょうか。
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