この正月に考えさせられことは、やはりビジネス世界の格差の広がりです。格差が広がると、国民消費が減少するために起業にとっては向かい風になります。また、起業する人にとっては、失敗したときその後の行き場が厳しいことから非正規雇用のような格差には反対です。
現在、起業を考えている人のなかには、人材派遣などの仕事に就いている人も大勢います。今の学生には想像できないかも知れませんが、1990年代からほんの5年前までは、就職できるものなら何でもよいと思えた時代がわが国では長く続いてきました。パチンコ業界の大量採用が救いの神に思えた時代があったのです。
ただ、世の中全体の流れとしては、人材派遣が産業界からなくなるとは思えません。そこで、人材派遣の先進国の米国に倣って、ダブルジョブを真剣に考えてみてはいかがでしょうか。職業を二つ持つのです。しかも、週末起業のような小金を儲けるための副業ではなく、自分が本来したい社会的な意義のある仕事をNPOで行うのです。
NPOですから、給料は10万円程度と少ない仕事です。ただ、自分が好きな仕事、将来性のある仕事を行います。そして、そこで仕事のスキルを磨いて、改めて会社を作って起業をすることも可能になります。
米国で感心するのは、確かに市場社会で起業家も労働者も激しい競争に晒されますが、真剣に取り組む人には救済する仕組みも考えられています。日本では、建前ばかりで本音での救済はなかなか見つかりません。今、人材派遣で仕事をしていて将来を悩んでいる人は、NPOによる仕事も考えてみてはいかがでしょうか。
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