12月30日から1月11日まで、吾妻連邦に入山したまま連絡がとれなくなっていた55歳の会社員が、12日ぶりに自力で下山して話題になっています。この人は長い登山歴をありましたが、燃料や食料は入山5日目の1月3日頃にはなくなって、後の8日間は水と手持ちの塩や調味料で過ごしたと言ってます。
常識的には、寒さと飢餓で2、3日で人間は死んでしまうはずです。雪国で道に迷った人は、ほとんどが一晩を雪の中で過ごしただけで亡くなってしまいます。この会社員は気が弱くなって凍死の誘惑から逃れることができたのは、「自分が死んだら(介護を受けている母親が)困る」と考え続けた一念でした。
実は起業をした時も、この雪道を歩き続けるような困難に出会うことがあります。一番多いのは、お客さんがほとんど来なくて売上げの上がらない日が続くとか、商品の仕入先が倒産して仕入ができないとか、店員が急に辞めると言い出して開店ができないとか、困難なことはよく起ります。
その上に、社員に会社のお金を持ち逃げされたとか、飲食店で食中毒をだしてしまったとか、「まさか」が起ることもあります。有名な話ですが、違法人材派遣で世間を騒がせているフルキャストの平野岳史会長は、起業を前に開業資金の1千5百万円を失くする失敗をしています。
このようなとき、起業の動機がお金儲けなどと言う人は意外と簡単に廃業をしてしまいます。自分がお金を稼ぐことを止めるといいのですから、簡単に白旗を揚げてしまいます。その点、しっかりとした使命感を掲げて起業した人は、雪の山中で12日間生き延びた人同様に頑張れます。
人間は、自分のためよりも他人のためだと、頑張れるものです。起業の際に、ビジョンや使命感を掲げることを大切にするのも、このような事情があるからです。起業にあたっては、家族の生活であったり、お客さんのためなど、使命感をしっかり考えて開業してください。
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