全国的に気温が急速に下がっているようです。風邪を引いてませんか。健康には十分気をつけてください。起業にとっての最大の敵は病気ですから。
病気といいますと、肺炎で1月15日に青山商事創業者の青山五郎さんが77歳で亡くなりました。青山さんは、紳士服業界では最も偉大な起業家と言うことができると思います。
みなさんは、今幾らで背広を買っていますか。背広を何着持っていますか。今から40年くらい前には、背広一着と言いますと4万ー5万円はしていました。その時代の背広は全てオーダーメイドです。購入者の体型に合わせた型紙をとって、作る途中には仮縫いまであって、全てを手縫いの縫製で完成させていました。
現在の銀座英国屋や銀座山形屋などの製法がそのまま、全国の洋服店で行われていたのです。そのため、一着紳士服を作ると一生着続けることもあった時代です。この時代に、青山さんは全国の洋服店を向こうに回して、”価格破壊”を行ったのです。
青山さんが広島県福山市で青山商事を立ち上げたのは、34歳のときです。それまでは日本専売公社、現在の日本たばこに勤めていました。青山さんが起業したきっかけは知りませんが、起業後は4万ー5万円だった背広を半額の2万ー3万円で売り出しました。
それまで手作りだった紳士服を工場生産に切り替えたのです。そして、東南アジアでの生産の先駆けとなる朝鮮半島で作りはじめました。また、それまで単独店経営が主流だった洋服店経営に、全国のチェーン展開を導入しました。大量に生産して、大量に販売するシステムを導入したのです。
現在では、青山商事の上を行く安売り紳士服店はザ・スーツカンパニーなど、数多く誕生していますが、過度の安売りをしない青山商事が経営的にも数段上位を保っています。起業家としてだけでなく、経営者としても青山さんは高い評価を受けています。紳士服のイノベーター青山五郎さん、お疲れさまでした。
《現在、起業ランク20位から18位へ上昇中です。
初めての10位台で緊張しています。
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