今、中国に製品製造を依頼している会社の間では、チャイナリスクが大きな問題になっています。学研が中国で製造した地球儀「スマートグローブ」の話は、多くの人が知っていると思います。
その地球儀では、台湾を台湾島と表記してあったり、帰属がはっきりしていない千島列島もロシア領にするなど、中国政府の露骨な製造干渉が現地の製造会社にあったために、結局地球儀は販売中止となり、既に販売されていた製品も回収することになりました。
地球儀の次に何が干渉されるか、各社は問題の起りそうな製品に関して調べなおしているようです。また、中国での製造というと、安価な製品製造が売りものでしたが、最近は人手不足が顕著になってきて、従来のように安い人件費で製造することが難しくなってきています。
人件費の上昇も、チャイナリスクの一つとされています。このほか、農作物や金属類などの価格上昇も始まっていて、この先何でも安く製造することで世界の工場とされてきた中国において、他国を圧倒する安い製造費を維持することが難しくなりつつあります。
起業を考えている人の中には、中国での製品製造を考えている人も多いと思いますが、このままの経済成長を続けると早晩、日本からの製造依頼は他のアジア諸国やEUとの競争に敗れて、製造してもらうことが難しい日もやってきそうです。
日本のチャイナリスクは、こんなカタチで広がる可能性が高くなっています。中国一辺倒ではなく、他のアジアの国にリスクを分散するなど、今からリスクヘッジを考えておく必要がありそうです。
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