東京は昨日の雪はほとんど消えましたが、朝から強風が吹き荒れていまして、わが国の景気同様に心底冷え冷えとしています。みなさん、お元気でお過ごしですか。
日本フランチャイズチェーン協会が2007年のコンビニエンスストア(大手11社、既存店ベース)売上高を発表しましたが、6兆8千億円で前年比1.0%のマイナスでした。1999年をピークに売上げは8年連続で前年を割っています。
相変わらずコンビニ本部はしっかり黒字を確保しているのに、加盟店は出店した年が最高の売上げで、その後は徐々に売上げを減らす構図が最近は定着してしまいました。セブンイレブンは984億円、ローソンは209億円、149億円の最終利益です。
こんなコンビニ業界の体質に嫌気を差した加盟店オーナーがいました。東京郊外の総合病院前の角地に店を構える、業界第4位コンビニチェーンの加盟店オーナーです。日商が50~60万円の優良加盟店でした。
本部の経営方針や廃棄物に対するロイヤルティ問題などもあって、契約期間が終了するときに更新を行わずに加盟店を止めてしまいました。そして、独自のコンビニ店舗を立ち上げたのです。それが昨年の1月でしたが、丁度1年をもって昨年12月に廃店してしまいました。
実は、コンビニ売上げの約5割近くは、公共料金の支払いや、銀行の引き出し、チケットの販売など、コンビニネットワークを活用しての来店者が落とすお金で、純粋に物品だけの販売では日商10万円さえも難しいようです。
コンビニ本部の力をまざまざと見せつけられましたが、同時にこれからコンビニによる起業はますます厳しいものになりそうです。コンビニ同士の過当競争に加えて、ドラックストアやミニスーパーもコンビニのお客さんの取り込みを狙っています。
無理にコンビニでの起業を考えなくても、他にも起業の種はいっぱいあるのですから、よく考えて危うきに近づかないことが一番だと思います。
《現在、起業ランク30位から31位へ下降中です。
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