日本列島は、真冬真っ只中といった寒さに包まれた観があります。インフルエンザもノロウイルスも各地で流行っていて、日本経済同様に蓋を開けたら大変な事態になっていたなんてことになりそうです。みなさん、お元気でお過ごしですか。
最近は、首都圏の製造業の会社を訪問することが多く、経営能力の高い社長の会社は、年率10%以上の売上高の伸びを示すところも決して珍しくありません。
そんな中の1社、Iさんの会社は、半導体の開発と販売を行なっていますが、家電製品の信号処理を行なっているアナログ半導体の設計が収益の柱です。Iさん自身が大手メーカーでこの技術を身につけて、03年に起業しました。
5年足らずで売上高10億円にも達していますが、この秘密はアナログ半導体にあります。世の中はデジタル製品万能の時代ですが、デジタル製品は誰にでも製造することができ、また大量生産が可能な製品です。
それに引き換えアナログ製品は、製造することのできる会社が限られていて、価格もデジタル製品のように安くはなりません。デジタル全盛の時代でも、光や磁気などではアナログ処理が不可欠です。
Iさんの会社は、10億円の売上高で税引後純利益が1億5千万円にも達しているのですから、中堅・大手企業でもこの利益幅には敵いません。従業員数が50人足らずと言うのも驚かされます。
最近の起業というとサービス業が中心で、数少ない製造業でもデジタル製品作りばかりが目を引きます。ただ、アナログが世の中から姿を消すことはないと思います。技術者の人は、起業にあたってもう少し視野を広げて見る必要がありそうです。
《現在、起業ランク30位から32位へ下降中です。
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