広島のスキー場から山頂を目指し、その後遭難した7人のスノーボーダーが2日振りに発見されました。雪道や林間コースで、何度か遭難もどきに遭っているわたしとしては、人ごとでなくよかったと思います。雪の遭難や海で溺れたときは、「こんなところでは、死んでいられない」と自分を奮い立たせる気力が第一と言いますが、起業においても、この「負けてられない、廃業なんかしてられない」と言う気力が、最後は成功に結びつくといいます。みなさん、元気にお過ごしですか
卵かけご飯と聞くと、何を連想しますか?わたしは、ひどく貧しかった20歳前後の数年を思い出します。子どもの時は、生魚や生卵など生のつくものはまったく口にしませんでしたが、貧困生活を経験して好き嫌いがまったくなくなり、生卵をかけたご飯も食べるようになりました。
その生卵を売りものに、繁盛している食堂があります。場所は、岡山県美咲町。丁度、岡山県の中央に位置する人口1万6千人の町ですが、町の第三セクターで始めたのがたまご料理専門店「
かめっち。食堂」です。
第三セクターの食堂を起業の目で取り上げたのは、この食堂の目玉メニューが文字通り卵かけご飯だからです。卵とご飯は食べ放題。それに味噌汁と漬物がついて300円です。他に、玉子焼きやオムレツなどもありますが、この卵かけご飯には敵いません。
「かめっち。食堂」が卵かけご飯にたどり着いた経緯は、美咲町出身の明治の偉人岸田吟香と言う人が、卵かけご飯を日本に広めたといわれていますが、どうも取って付けた感は否めません。息子の画家岸田劉生は知っていましたが、吟香は初めて知りました。ただ、彼の年表を見ますと、キラ星のごとく起業家が跋扈した明治時代においても一級の起業家であることが分ります。
岸田吟香は別にしても、美咲町には120万羽を飼育する西日本最大の美咲ファームがあり、ご飯は地元の棚田米が獲れ、しょう油も地元産ですから、卵かけご飯のための材料は全て自前で調達できます。そのため、美咲町の人だけでなく近隣の町の人たちも「かめっち。食堂」にはやってきます。
一つには、発想の変換があると思います。世の中の食堂と言うと、美味しいもの安いものに血道を上げていますが、生卵をそのまま出す手もありました。二つめには、身近な材料だけを最大限生かしていることです。この発想は、最近の街づくりや商店街の活性化でも言われることですが、なかなかよい結果を出せないのが現実です。あなたも、身の回りをぐるっと見回してみてはいかがでしょう?見慣れたものの中に、起業のチャンスが潜んでいることがよくあります。
《現在、起業ランク25位から25位へ変わっていません。
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